オムライス

かつては地域の消費や文化を支えてきた商店街

しかし今 殆どの商店街は見る影もなく寂れてしまった

シャッターを下ろした店がやたら目に付く

薄暗い店の店番に立っているのは何れもお年寄り

ちらほら見かける人たちは買い物ではなく ただの通行人

多くの問題点を抱えながら どんどん衰退してゆく商店街





子供の頃 家族で商店街に行くのが楽しみだった

いつも化粧気のない母が口紅を塗る

その唇が笑い輝いていた

いつも酒臭い父の口から歯磨き粉の匂いがする

サンダルから覗く靴下

繕いだらけじゃなく今日は新品


チンチン電車で3つ向こうの駅まで

もの凄く遠く感じた



いつも僕は父と 弟は母と手をつなぐ

でも 父の手は好きじゃなかった

鉄工所で働く父の手は油臭かった

手の平のシワに油が染み込み黒く硬かった



母が注文するのは決まってキツネうどんとおはぎ

それを汗をかきながら美味しそうに食べる

父は冷酒と素うどん

コップになみなみ注がれた酒を喉を鳴らしながら呑む

弟はカレーライス

器用にニンジンを皿の隅によせて食べる

そして僕は大好きなオムライス

ケチャップの甘さが苦手でケチャップぬき






先日、名古屋は西区の円頓寺商店街に行ってきました。





円頓寺は信長が清須から名古屋に移った時に、着いてきた商人の町で、今も江戸時代の面影を残した四間道や石畳がレトロな雰囲気の五条橋があります。

その五条橋と円頓寺商店街の間にある名古屋で一番古い洋食屋「勝利亭」





日露戦争に勝ったので「勝利亭」を名づけたらしいですが、何とも時代を感じます。
名古屋に本社があるカゴメのトマトケチャップは、この「勝利亭」のトマトソースがヒントだったとか。

外観、店内とも一昔前の喫茶店風。
店内を仕切るのは一人の美女。
お年を聞くのは失礼とは思ったが簡単に返事が返ってきた。

91歳!
でも、若い頃は相当男を泣かした風貌。

殺風景なメニューを見ながら注文したのは





普通にオムライスです。
ケチャップはかかっていません。
何の洒落っ気もないビニールの容器に入ったケチャップが後から運ばれてきました。
好きなだけかけろということでしょうか?


中はこんな感じ





トロトロ~フワフワ~まろやかです。なのに卵はしっかり固まってます。
ご飯の味付けはトマトソースでしょうか?しっかり味付けされているのにくどくない。
お水のお代わりは要りません。
はっきり言ってこんな美味しいオムライス記憶にありません。

それと気になる謎のメニューが「ミヤビヤ」
今度はコレ注文します

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